みなさんこんにちは、クムクムです。
この記事は、Threadsで何気なくつぶやいた夫との恋のきっかけから発展し、書くことになった我が日韓夫婦の「馴れ初めシリーズ」の夫編です。
「馴れ初めシリーズ」についてはこちらからご覧ください。
しばらくして、フォロワーさんから夫のスレッドをフォローしたとのコメントが！
ええ！夫が？！
そう思い恐る恐る投稿を見てみると…。
恥ずかし過ぎて、スレッドのアカウント消そうと思うほどの衝撃に襲われました！
キスした、とか平気で書くの、本当にやめてください！（笑）
ただ、この10年、出会った時の話は一度もしてくれたことがなく…。
はぐらかされてきたので色々と謎ではありました。
だからと言って、こんな形で知りたくないような…。
でも知りたいような…。
夜な夜な、必死に日本語で書き直して投稿していたので、夫なりの思いがあるのでしょう。
そこで、夫側の気持ちを語った「馴れ初めシリーズ第1章 夫の気持ち編」を夫からの強い要望により、まとめることにしました（笑）
日本語は完全とはいえませんが、あえてそのまま掲載します。
よかったら…ご覧くださいませ（恥ずかしいですが…笑）
最初の出会いは…
夜中に、日本人のチームが到着した。
これから1ヶ月、一緒にはたらく人たちだ。
バスから降りてくる人たちをボーっと見てた。その中にすごく目立つあなたがいた。
僕は思わず二度見した。
それが、すべての始まり。
最初、時間を間違えて社食を食べそびれた。
それを知って、あなたは日本のお菓子を渡してくれた。
巨大なアメと巨大なタマゴボーロだった。
子どもだと思われたのかな。
体調が悪くて社食に来ない人にもおかゆを買ってあげてた。
雨がすごく降った日に、会社のバスで移動した。
みんなびしょびしょになった。
横を見たらあなたが座ってた。
タオルで髪とかふいてて、目が合ったらニコって笑って僕の腕もふいてくれた。
気になるようになった。
仕事の後もみんな帰らなかった。
いつも集まって話して、飲み会とか行った。
あなたは一度も集まらないし、飲み会も来なかった。
わざと楽しそうに大騒ぎしてても、全然こっちを見ない。
前だけ見て早く歩いて行ってしまった。
好きな人がいるのか心配になった。
ある日、帰り道、あなたは一人で花の写真を撮ってた。
道に落ちた白い小さい花だった。
何枚撮るか観察してた。
全然終わらないみたい。
花を拾って持って帰ろうとしたから、「ありがとう、僕にくれるの！」って花を奪った。
それから僕の耳にかけてみた。
「似合うでしょ」って言ってみた。
すごく困った顔をしていた。
大成功だ。
土曜日のイベントもあなたは来なかった。
参加自由だったけど。
朝、寮の前でみんなで集まってた。
あなたがどこかに出かけて行くのが見えた。
いつも結ぶ長い髪を結ばなくて、巻いてて、綺麗なワンピース着て、高いヒールはいて、一体どこに行くの。
本当に気になった。
イベント中も、それだけ気になった。
夜、皆で帰ってたとき、あなたも帰ってきた。
どこ行ってたか、何してたか、誰といたか、詳しく聞いてしまった。
ぼくは顔が怖いから、怖く感じたかもしれない。
強く聞いたけど全然気にしなくて、笑って、ひとりで観光してきたって言って、お土産買ったと言って、袋から出して、全部並べて見せてくれた。
お皿ばかり買ってた。
周りの人とは全然違った。
僕の人生で一度も出会ったことがないタイプの人間だった。
いつも自分より人のことを大事にしてくれる。
当時ライオンハートという曲をよく聞いてたが歌詞の通り。
僕を癒してくれる「薬箱」だった。
だから、もっと知りたくなった。
夜、はじめて2人で話す機会があった。
最初は仕事や趣味などを話した。
僕の趣味がBeatboxと言ったら「箱を叩くのが好きなの？」と真面目に言われた。笑
それからいっぱい一緒に笑って、居心地がよくて、素の自分を見せれる人だった。
あんまり友達を作るのが苦手だと言ったら「もう日本人の友達ができたね」と笑顔で言ってくれた。
もっと側にいたくなった。
あなたは朝から出張があると言って外国に行ってしまった。
毎日仕事しててもご飯食べててもつまらなく感じた。
日本語でメッセージを送れば喜んでくれるかもと日本人に教えてもらおうとしたらいやらしい日本語ばかり発音させられて、笑われてからかわれた。
だから自分が知っている日本語で送ろうと決断をした。
書いて、消して、書いて、消して、やっと勇気を出し送った言葉は「だいすき」だった。
出張から戻ったのに、あなたは返事をくれなかった。
何もなかったみたいな感じで、普通に仕事の話とかする。
ある飲み会の日、今回は顔を見て「大好き」って思い切って言った。
そしたら少し戸惑ったあと返ってきた返事は「your Japanese is very good！」。
僕だけの勘違いだったのかな。
新しい日本人男性が仕事に入ってきた。
僕は日本語は歌しか知らないから、いつも何話してるか全然わからない。
ある日食堂で、二人が横並びでご飯を食べていた。
僕はあなたのよこに座り、言わずにあなたのお皿のおかずを食べて日本人男性を見つめた。
少し静寂が流れたあと「二人つき合ってるのって聞いてるよ？」って聞かれた。
あなたがすごく困った顔をした。
たから「No」って答えるしかなかった。
ほんとは「soon」って言いたかったのに..
それから、うまく話せなくなって、どうすればいいかわからなくなった。
いろんな人に誘われて声かけられたけど心の何処かが埋まらない。
あなたが帰国する日が近づいてきた。
あなたを逃したら一生後悔する気がした。
最後にあなたとは絶対話しておきたい。
だから勇気を出して誘ってみた。
あなたが帰る最後の夜、一緒にお酒飲んで、いっぱい話した。
こんな居心地いい人に会ったことが今まで一回も無かった。
このままずっと側にいたかった。
明日帰ることを想像するだけで心が悲しくなった。
そこでお酒の力を借りて勇気を出す。
僕の気持ちを電信柱の明かりの下で見せたのだ。
そう。キスをした。
あなたは僕を受け止めてくれた。
今までの心配が解けていく。
もうあなたが帰っても連絡を続けられると思った。
部屋に帰ったらもう恋しかった。これからのこと考えたら全然眠れなかった。
次の日、あなたは皆の見送りを受けながらタクシーに乗った。
僕の気持ちを言葉で一度ちゃんと伝えたかった。
タクシーが出発してすぐ走って追いかけた。
そして「すき」といって抱きしめた。
こうして僕達のストーリーが始まった。
それから10年以上経ち、現在も仲良く暮らしています（笑）
日本に帰国した後の話も、「第2章 再会編」と題しThreadsに随時公開予定です。
結婚してからの日常については、よければこちらの記事もどうぞ。
他にも日韓夫婦の日常はインスタグラムでも紹介しています。
また、楽天roomでは愛用中の韓国コスメや常食中の韓国グルメなども紹介しています。
よかったらご覧くださいませ。
韓国情報が一目瞭然の楽しいサイト「KOREAddicted」でも韓国人夫とのほっこりするエピソードに付いてコラムを書いています。
