みなさんこんにちは、クムクムです。今回は、日韓夫婦の妻が漬ける本場のキムチレシピを写真付きで大公開します!
韓国人にとって、キムチは生活に必要不可欠。
それは、日本在住の日韓夫婦にとっても同じ。
しかし最近では、韓国でも家でキムチを漬ける人は減っていると聞きます。
それにも関わらず、なぜ日韓夫婦の妻であるクムクムが、あえて手間をかけて日本でキムチを漬けるのか。
自家製キムチ作りの経緯を紹介しつつ、本気のキムチレシピを大公開したいと思います!
ちなみに、本当に美味しく召し上がっていただきたいので…めちゃくちゃ細かいです(笑)
レシピだけ知りたい方は、2からご覧くださいね。
1 日本でキムチを漬けるワケ
結婚後、韓国人夫は長男にも関わらず日本に移住してくれました。
以来、我が家は韓国料理中心。
キムチも1日も欠かさず食卓に出してきました。
でも結婚して数年はずっと、韓国産の宗家のキムチを愛食。
夫は基本的に私が作った料理は、とても素直にお利口さんに食べてくれます(笑)
そのため、キムチについても特に何か言われたことはありませんでした。
しかし時は2020年。
世界は突如パンデミックに襲われます…。
私達も、韓国に帰れない日が続きました。
2年くらい経ったある日のこと。
夫が突然、「オンマ(お母さん)に会いたい」とつぶやいたのです。
軍隊で特殊部隊に所属した経験がある強靭な精神力をもつ夫。
弱音を吐くような人ではありません(泣)
その時、少しでも夫を元気づけようと「そうだ!自家製キムチを漬けてみよう!」と思ったのが始まりです。
毎日美味しければ、寂しさも和らいでくれるかな?という本当に単純な理由でした。
最初は韓国の料理本を何冊も読み実践を繰り返しながら、韓国の義母にも相談。
秘訣を教えてもらい、やっとマイレシピが完成しました!
キムチ歴は今年で4年目。
トータルで15回以上は漬けています。
2 自家製キムチレシピ
では早速、我が家のキムチレシピをご紹介。
まずは分量から見ていきましょう。
写真も載せたので、よかったら目やすにしてみてください。
________________
*白菜 3kg(約1玉分)
A 細切りにするもの
*大根 400g
*人参 100g
*細ネギかニラ 100g
B ミキサーにかけるもの
*玉ねぎ 160g
*りんご 160g
*にんにく 大6カケ
*しょうが 小3カケ
*カナリエキス 大さじ9
*アミの塩辛 大さじ2
*はちみつ 大さじ6
(梅シロップで代用可能)
その他
*粗塩 200g
*粉唐辛子(コチュカル)100g〜200g
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3kgのレシピでほぼ毎日食べたら、約3ヶ月〜4ヶ月ほど持ちます。
初めての方は、まずは半量、あるいは1/4の分量で作られるとよいかもしれません。
白菜は、写真のような中くらいのものなら1つで約1.5kgくらいです。
大きなものだと3kgから4kgなので計測してみてください。
半分や1/4にカットされた白菜を使用しても全く問題ありません。
白菜は、茎や固めの葉がお好きなら、茎が長く葉の緑が深いもの。
逆なら、茎より葉が多く、黄色がかった柔らかそうな物を選んでください。
我が家は柔らかめが好きなので、写真のような葉っぱ多めで黄色っぽい白菜を選んでいます。
調味料は以下の通りです。
あとで追って詳しく説明しますが、リンクも写真の下に貼っておきますのでよかったら参考にしてみてください。
我が家は自作の梅シロップを入れることもありますが、なくても全く大丈夫。
(なぜなら入れ忘れることも多く…、でも味はそんなに変わりません笑)
もし入れる場合は、大さじ1入れたらハチミツを大さじ1減らす感じで調整してみてください。
カナリエキスは韓国の魚醤のような物です。
一本あるとナムルやチゲなどにも使えて、本場韓国の味になるので便利です。
こちらも愛用中。
写真はカルディで買ったハチミツです。
楽天のこちらも何度かリピートしています。
タシダもカルディで購入。
ネットにもありますが、小分けではなさそう。
最近は、スーパーにも普通に売っています。
タシダは、アサリベースでも大丈夫です。
粉唐辛子と天日塩は下にリンク貼っています。
1 白菜を切って塩漬けにする
では早速作り方を見ていきましょう。
まずは白菜を一口サイズに切りましょう。
根元から半分だけ切り込みを入れ、あとは写真のように手で割いていくと、葉の食感が良くなります。
白菜は切ってから漬けます。
その方が早く浸かり、味がよく染み込み、食べるときも切らなくてよいからです(義母式です)。
根元の芯は固いので三角形に切って捨てます。
茎の硬い部分は小さ目に切り、柔らかそうな葉っぱなら、多少大きくてもそのままにしたり、食感を残すためにちぎってもよいです。
切った白菜は大きなボールに入れてざっと洗います。
長年使用しているまな板、包丁はこちらのものです。
そして、少しずつ塩をまぶしながら、下から手を入れて満遍なく混ぜていきます。
この時、ぎゅっと押し付けたりせず、ふわりふわりと混ぜると食感がよくなります。
最後に塩を表面にかけ、水を1カップくらい上からかけるとさらによく浸かります。
漬ける時間の目安は1時間ほど。
1時間経ったら白菜の茎を1つ水で洗い、半分に折ってみてください。
パキっと折れたらもう少しだけ漬けます。
ぐにゃりと曲がれば、浸かっている証拠。
また、次に食べてみてください。
白菜の浅漬けをやや薄くしたような塩加減になっていれば、軽く水洗いしてザルに移します。
しょっぱい時は、よく水洗いし、また味見してみます。
その際、洗い過ぎず、絞らないことが美味しさの秘訣です。
塩は、天日塩をおすすめします。
我が家はゆる無添加なので、溶解や加工の食塩は極力使わないようにしています。
天日塩はキムチを漬けたり、参鶏湯(韓国の鶏のスープ)やポッサム(韓国のゆで豚)のときにも使えるので重宝しています。
普段はこちらの岩塩を愛用。
2 野菜を切る
白菜を塩漬けしている間に、Aの野菜を5センチほどに細切りにしていきましょう。
野菜は皮つきのままで大丈夫です。
細ネギを入れるのは、義母によると風味がよくなるからだそう。
ニラでも、大根の葉でも小松菜でも、ミックスしてもよいです。
3 ミキサーにかける
次に、ミキサーを用意します。
我が家が使用しているのはこちら。
食洗機で丸ごと洗えるので手間がかかりません(笑)
Bの材料を、りんご→玉ねぎ→にんにく→生姜の順に、柔らかいものから切って入れていきます。
りんご、玉ねぎ、にんにくは皮をむきます。
にんにくは中ぐらいのサイズなら2つで大1つに換算してみてください。
しょうがは皮付きのままで大丈夫です。
しょうがが苦手な方は、減らしても大丈夫です。
アミの塩辛は、あれば風味が良くなりますが、無くても全く問題ありません。
アミノの塩辛大さじ1はカナリエキス大さじ1で代用できます。
キムチ用のりは、水200mlに小麦粉を大さじ6入れ、とろ火にかけ混ぜ続け、もったりしたら完成。
もし米粉がある場合は、同じ分量で作ります。
米粉の方が、すぐにトロトロに滑らかになるので楽です。
キムチ用のりは、あまったら分量ごとにラップで包み冷凍保存が可能。
冷凍したものを使う場合、キムチを漬ける前夜に冷蔵庫で一晩解凍しておきます。
韓国の方は冷やご飯で代用したりしていますが、分量はご飯茶碗一杯ほど。
タシダは1袋ごとに小分けになっているものが便利。
計測するのであれば、小さじ1を山盛りでよいかと思います。
タシダ、YouTubeなどでは倍量入れている方もいますが、正直味はあまり変わりません…。
化学調味料を使用したくない方は、キムチ用のりを作る際に、水ではなく濃いめの天然出汁(昆布、鰯、干し海老など)を使うとよいでしょう。
4 AとBと粉唐辛子を合わせる
さらに、細切りにした野菜AとミキサーにかけたBをボールで合わせ、最後に粉唐辛子を入れてよく混ぜます。
粉唐辛子を入れた後は、手が荒れてしまうので、必ずビニール手袋をしましょう。
(私はゴム手袋は匂いが移りそうなので100円均一の透明のビニール手袋を使っています)
代用品のリンク貼っておきますね(100円で十分ですが笑)
よく和えたら味見をします。
この時、小さじ1杯くらい思い切って味見をしないと、味がわからないというのが義母の考え。
もし辛さが足りない場合は、粉唐辛子を20グラムずつ追加してみてください。
もし塩辛いならはちみつを、薄ければカナリエキスを少し足しますが、私は味の追加はしたことがありません。
粉唐辛子は、できれば天日干しで、韓国産で、荒削りの物を使用するのがおすすめです。
(以前、中国産の粉唐辛子を使用したところ、全く違う味になってしまったことがあります…)
使いかけのものは密封して冷凍保存が可能です!
我が家は200g入れるときもありますが、かなり辛いです(韓国のものより辛い)。
辛いのが苦手な方は、50gくらいから始めてみてもいいかもしれません。
5 白菜とキムチの素を合わせる
最後に、水で洗った白菜をザルにあげて30分くらい置いておいたものと、キムチの素を合わせます。
この時、自然に水気も切れているので、硬く絞る必要はありません。
白菜とキムチの素をよく和えたら、やっと完成!
キムチは、厚手のしっかりした密封できるタッパーなどに入れます。
冬場は12時間ほど常温で置いておき、夏場はクーラーのある部屋で3時間ほど置いてから、冷蔵庫で保管します。
実は1晩から3晩は常温で置きましょう、と書かれた本もあるのですが、これ、失敗につながりやすいです。
私は夏場、本の通りに1晩置いたら過発酵してしまい、大失敗したことがありました(泣)。
韓国にはキムチ冷蔵庫があり、キムチを年中定温で保管できますが、日本の冷蔵庫だと、夏場はやはり発酵もどうしても早まる気がします。
そのため、もしキムチをはじめて漬ける方は、慣れるまでは夏場より秋から冬にかけての方が漬けやすいかもしれません。
白菜も、その時期の方が甘く、柔らかいです。
ちなみに、全ての所要時間は片付けも入れると大体3時間ほど。
慣れれば2時間くらいで漬けられるようになります。
3 食卓を彩る自家製キムチ
自家製キムチは、市販のキムチとは全く違います。
風味があり、食感が良く、新鮮で身体にもとてもよいです。
もともと腸が弱かった韓国人夫も、自家製キムチに変えてからずっと抜群のコンディション。
肌もより一層、陶器のように輝いています(笑)
キムチを漬けた日は、まるでサラダのような、シャキシャキのキムチが味わえます。
そのため、必ずポッサム(韓国のゆで豚)を作り、一緒に食べます。
ゆでた豚肉に、自家製キムチをのせると…。
豚の脂とキムチが合わさり、一度食べたら病みつきに。
ポッサムのレシピはこちらにアップしました。
とっても簡単なので、キムチを塩漬けする間にぜひ作ってみてください。
1ヶ月ほどすると発酵も進み、酸味が加わります。
2ヶ月ほどすると、程よい酸っぱさのキムチが味わえます。
4ヶ月経つ頃に次のキムチを漬けるので、我が家では年間4回はつけています(笑)
古くなったキムチは、キムチチゲやプッチンゲ(チヂミ)を作ると最高です。
キムチチゲのレシピはこちらからどうぞ!
ぜひ、ご家庭で美味しいキムチを漬けてみてください。
我が家のゆで豚や、古いキムチを使ったレシピも随時紹介していきますね。
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その他、日韓夫婦の日常はインスタグラムでも紹介しています。
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よかったらご覧くださいませ。
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